Hatchet(Gary Paulsen)〜英語の得意な中高生男子にお薦めの洋書
洋書の中で、対象年齢が8歳〜12歳のChildren bookは語彙が抑えられていますが、読み物として十分楽しむことができ、またコストパフォーマンス(文字数/値段)も高く、多読による英語力増強のための良い教材です。
特に読書からの評価の高い本は英語であることを忘れてしまう良書が多いです。amazon.comで販売されているChildren bookの読書レビューの多い本を集計し、ランキングを作り、これまで10位から1位までの本をご紹介しました。
YL5からの英語多読にお奨め、本家amazon.comで絶賛のChildren book、第10位〜第6位。あの定番も。 - namjun's blog
YL5からの英語多読にお奨め、本家amazon.comで絶賛のChildren book、意外な第5位〜第1位。 - namjun's blog
僕のお気に入りの本、Hatchetは惜しくも11位でした。
- 作者: Gary Paulsen
- 出版社/メーカー: Simon & Schuster Books for Young Readers
- 発売日: 2006/12/26
- メディア: ペーパーバック
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今週、一人暮らしを始めた高1の息子に持たせた3冊の英語本のうちの一つです。
僕が読んだのは3年前で、当時のブログにこう書いています。
両親が離婚したばかりの13歳の少年Brianが、夏休みの滞在先となる父親の住むカナダに行くため、2人乗りのセスナ機に乗ります。ところが、パイロットが心臓麻痺で死に、Brianは必死に運転しますが、墜落してしまいます。一命をとりとめますが、カナダの大森林の真っ只中にひとり取り残されることになります。持ち物は衣服と、たまたま持っていた母親からのプレゼントの斧(hatchet)のみ。食料も火も無く、救助の希望も無いBrianが、様々な危機を乗り越えていくサバイバル物語です。
先が見えない展開に、たたみかけるような文体で、気がついたら一気に読んでしまいました。
サバイバル物にありがちな、「そんなことしている場合ではないだろう!」という話が全く無く、ひたすらリアルな記述。一命を取り留めたBrianを最初に苦しめたのは、熊でも狼でもなく、蚊とハエの大群でした。飢えとの戦い、食料を得たときの喜び、火の必要性、臨場感のある記述です。
いろいろ書きたいことはたくさんありますが、ネタバレになってしまうので・・。
YL4~5くらいでしょうか?わからない単語は平均して1ページ2,3はあったとおもいましたが、わからない単語を気にしている間もないほどでした。
もうすぐ13歳になる息子に読ませたいけど、レベルが高すぎるの残念。しかし、英語の得意な中高生男子に絶対お薦めです。