The Giver, Louis Lowry
The Giver (Readers Circle (Laurel-Leaf))
- 作者: Lois Lowry
- 出版社/メーカー: Laurel Leaf
- 発売日: 2002/09/10
- メディア: マスマーケット
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(二週間ほど前の話ですが)移動時間の長い出張があったので、ひさびさに英語の本を読もうかと...と思ったのが、出張前日。そこで、kindleで読んでみることにしました。
選んだのは、The Giver。YL5〜6の児童書では「定番」のひとつです。
ニューベリー賞というアメリカの児童文学では最も名誉ある賞を受賞している作品です。
【あらすじ】
ジャンルは、近未来が舞台のSFかな?主人公Jonasが住む世界は、衣食住全て満たされ痛みもないが、職業も家族関係も会話も、さらに自然さえコントロールされた社会。職業割当て儀式でJonasが与えられた職業は、非常に特例なReceiver、「記憶」を受け取ること。老齢のGiverから「記憶」を受け取ったJonasは..
【感想】 星5つ ★★★★★
文章が綺麗だなあと思いました。平易でありながら、文学的。進行がゆっくりなので、速く読んだ方が楽しめると思います。
冒頭からの謎めいた雰囲気に引き込まれました。実は前半は話が進まないのだけど。
「記憶」の受け渡しが始まってからは、本当に面白い。驚く場面もありました。
その中で、人間の幸福とは何か?ということについて考えさせられました。
特に印象に残ったのは、Jonasが”Do you love me?”と尋ねた時の両親の反応です。
ラストシーンの中途半端さは読者に唯一批判されている部分です。
僕はkindleで目次を見ないで読み進めたので、残り数パーセントが続編Gathering Blueの予告編だったと気が付かず、
ページをめくって、終わったことに気付き、びっくりしました。
それはあっても、すばらしい作品だと思います。
日本語訳を買って、本を読まない息子に読ませようと思います。
映画化され、今年、封切りされるそうです。読んだ人ならわかりますが、映像化に関してはある問題があって、どう表現するのか楽しみです。