9年目の卒業式
今日、長男の中学校卒業式でした。
仕事柄、毎年毎年卒業式をしているので、何かいつもの事という感じでした。卒業式、(先生・保護者の)祝賀会、クラス送別会と一日中、イベントでしんどいなあと思っていました。昨夜までは。
で、先ほど終わりました。
日記はブログには書かない方針でしたが、方針撤回します。
卒業式。卒業証書授与まではしっかり写真を撮るばかり考えていました。それが3年生の「大地讃頌」の合唱、在校生の送辞、そして中学校全体では最後の合唱になる「旅立ちのうた」と続くうちにカメラのことを忘れていました。そして答辞では女子生徒代表が一言も言えず号泣。これが引き金になり、女子生徒のあちこちからすすり泣きが聞こえ、それが母親に波及し、最後の「巣立ちの歌」ではまともに歌えるのかしら?という状態になりました。卒業生退場では今度は男子生徒の何人かが号泣しました。
クラスルームに戻り、先生の話、そして一人一人、ひと言。女子生徒のほとんどは泣いてしゃべれず、男子生徒も3人くらいしゃべれなくなりました。うちの息子はニコニコしてましたが。
ホテルに場所を移し、祝賀会。スライド上映では、息子の笑顔を見てほっとしました。
べービーレイズの余興で大笑いし、最後に先生の挨拶。ある先生の言葉を聞いて、はっとしました。
この子たちは、小学校の卒業式が3年前だった、ということ。
2011年3月18日。計画停電のため、当日まで実施できるかどうかわからず、午後2時開始に変更になりました。暖房もなく、避難経路の確認と黙祷から始まった卒業式でした。祝賀会もアルコールは抜き。練習した余興のKARAも当然無し。おめでとうと言ってはいけない、そんな卒業式でした。余震が毎日続く中行われた入学式もそうでした。
笑っても良い卒業式はこの子達にとってはじめてなんだな。
友達を失った被災地の中学3年生もこの日を迎えるのだな。笑えると良いなと思います。