クエン酸回路の歌
今日の生化学の授業はクエン酸回路でした。
クエン酸回路は酸素呼吸の第2段階で、ミトコンドリアのマトリックスで行われる代謝(生体物質の化学変化)です。
第1段階の解糖系でグルコース(ブドウ糖)が分解してできた「ピルビン酸」が、「アセチルCoA」になり、既存の「オキサロ酢酸」と結合して「クエン酸」になります。
「クエン酸」は「イソクエン酸」、「α-ケトグルタル酸」、「スクシニルCoA」、「コハク酸」、「フマル酸」、「リンゴ酸」と順に変化し、「オキサロ酢酸」に戻ります。
学生が生化学の単位を取るには、この経路を覚える事が必要ですが、なじみのないこれらの名前を正しい順番で覚えるのは容易ではありません。
かつては、生物選択の大学受験生にとっても、内分泌器官ーホルモン名と並んで、記憶力が問われるヤマでした。
覚えにくいものは語呂合わせで覚えるのが常套手段ですが、クエン酸回路にも語呂合わせがいくつかあります。僕が気に入っているのは、
焦って食え。急いで食え。
けど、すぐには怖くて、
古い林檎は置き去りさ。
というものです。「けど」を「でも」とか覚えてしまうとダメですが、情景が目に浮かぶ良い語呂合わせだと思います。
焦って=アセチルCoA、食え=クエン酸、急いで食え=イソクエン酸、けど=α-ケトグルタル酸、すぐには=スクシニルCoA、怖くて=コハク酸、古い=フマル酸、林檎は=リンゴ酸、置き去りさ=オキサロ酢酸となっています。
けど、ちょっと長いので、このままでは覚えにくい。
そこで、テキトーに曲をつけ、授業中に歌いました。プロ根性です。
印象には残ったようです。
後で調べたら、クエン酸回路の歌をyoutubeにアップしている人がいました。
特にこれが可愛くて良いです。僕の曲はちょっと違うけど。
【オリジナル】クエン酸回路のおぼえうた【覚え歌】 - YouTube