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”研究で一番大事な事は工夫すること”

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Spritzを上回るBrain Appというのが出るらしい

Spritzを上回るBrain Appというのが出るらしいです。

 

The ‘Brain App’ That’s Better Than Spritz - TIME

 

適当な要約ですが、

Spritzは小さなウィンドウに文字が順に高速に写し出されるシステム。目を単語から単語に移す無駄な時間を削り、脳を語の解釈に集中させることによって速読を実現するシステム。しかし、これは読んだことの理解のスピードに対しては無力である。このような速読は、特に難しい題材を読んだときに、本の理解におおきな支障となる。

 
エキスパートの脳の中では、「相互に関連する概念の複雑な組合せ」を「意味のある全体」としてまとめ上げるという作業が行われている。エキスパートは関連するボキャブラリーと背景知識を持ち合わせており、速く読めるのに対し、初心者は読書中立ち止まり読み返して、知らない言葉や概念にもがいている。
 
われわれが読書をするとき、絶えず文章中に書いてあることを概念モデルを作り上げ、作り直していき、自分の持っている知識と合わせて、次にどんな話が出てくるか予想する。その分野のエキスパートは、次にどのような文章が出てくるか、かなり正確に予測することができ、それによって読書スピードは上がる。その分野の初心者は新しいセンテンスを読むたび、驚き、何も無いところから概念を作り上げる。
 
エキスパートは、すでに知っている部分、重要では無いことと分かっている部分は飛ばし読みして、(知識によって何が重要であるかがわかるので)新しい部分、重要な部分はゆっくりと読む。初心者は、ずっと同じスピードで本を読むし、早く読もうとする場合は根拠のない飛ばし読みをしたり、Spritzのようなアプリを使う。重要な部分と、それをサポートする部分を区別できていないということが、わかっていないという最悪の事態に陥る。
 
もちろん、エキスパートになるのは長い時間の鍛錬が必要だし、どの分野のエキスパートになれるわけではない。
しかし、brain appの助けを得て読書がすれば、深い理解を伴った素早い読書が可能になる。
 
 
くわしい理論はMake It Stick. という本に書いてあるらしい。

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Spritzを使う場合、速く読めるということだけで喜んではいけないとは思います。

Brain App.って本当にあるんだろうか?