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”研究で一番大事な事は工夫すること”

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「校庭に咲く花の名前を当てよう」実習〜撮れたてどっとコム+山渓「野に咲く花」

その花の名前を知りたくなったら、最強のオンライン植物図鑑〜撮れたてドットコムで調べよう - namjun's blog

の続編です。

 

学生実習の一つとして、「校庭に咲く花を同定する」という実習を毎年この時期に行っています。

 

今までは検索表を使って行っていましたが、学生にとって植物の形態用語が難解なのと、網羅性が不十分なため、今年は「撮れたてどっとコム」を利用しての同定をしてみました。

 

(1)4人一組のグループで校内に自生し、花を付けている植物を採集する(ほとんどが一年生の”雑草”です)。

(2)スマホのブラウザで「撮れたてどっとコム」を開き、採集してきた花の名前を調べる。

(3)その名前を、図鑑「野に咲く花」(山と渓谷社)の索引から調べ、図鑑の記述と花を照らし合わせる。近くに載っている近縁種も見ておくこと。

(4)8種の種名がわかったら、教員に報告。どうしてその種だと考えたのか説明できること。正解ならスケッチに進む。

 

「野に咲く花」はコンパクトで、記述も充実しており、見分けのポイントとなるクローズアップ写真が充実している、良い図鑑だと思います。姉妹書に「山に咲く花」があります。図書館に頼み、10冊購入してもらいました。

大変良くできた図鑑ですが、検索表が全く無く、植物の名前を調べる上では大きな欠点となっていました。

一方、「撮れたてどっとコム」は植物に関する知識が全く無くても、季節や地域、環境、大きさや花の色という手がかりのみで検索できます。しかし、近縁種がワンステップではわからないという欠点があります(リンクをたどればわかりますが..)。

ですから、「野に咲く花」と「撮れたてどっとコム」はお互いに欠点をカバーできる組合せと言えます。

 

なお、「野に咲く花」は昨年、増補改訂されました。分類体系の変更に合わせて順番が変わったのと、写真が増えたことが変更点ならしいです。しかし、大幅な値上げ(2800円位→4400円位)となっています。

 色んな図鑑を買うより、これ一冊を買うべきだと思いますが、山に咲く花と合わせて9千円かあ。

野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)

野に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)

 

 

野に咲く花 (山渓ハンディ図鑑)

野に咲く花 (山渓ハンディ図鑑)

 

 

 

山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)

山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)

 

 

高山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)

高山に咲く花 増補改訂新版 (山溪ハンディ図鑑)

  • 作者: 清水建美,門田裕一,木原浩
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2014/03/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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図鑑の数の都合上、40人クラスを二つに分け二回に分けて行いますが、今年は「雨天順延」があったため、2週間空くことになりました。お陰でかなり異なった顔ぶれとなりました。

 

実習の実施結果ですが、予想より同定に時間がかかりました。

 

ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、シロツメクサ、絵合わせですぐにわかる種はスムースにいきました。今まで、答えに行き着くまで大変だったタチツボスミレ、スミレ、ツボスミレも比較的容易に答えが出ました。

 

手間取ったのは、オランダミミナグサ、ハコベ、コメツブウマゴヤシ...など花が小さいもの。僕が「撮れたてどっとコム」で検索してみると、あっさり答えが出るのですが、学生は正解が出ているのに、スルーしてしまっていました。やはり、気を付けるポイントが分かっていないと、絵合わせになってしまうのですね。スマホでは一覧性が悪いのも苦労した原因かもしれません。

 

あと、「撮れたてどっとコム」の特徴である、「レベル」設定を低く(入門または初心者)するのがコツだと思いました。

 

しかし、学生がスマホを左手親指だけでさっさと操作しているのは感心しました。そして、「撮れたてどっとコム」で見つけた種名を驚くべきスピードでGoogle検索していたのに驚きました(図鑑の索引をたどるより早い)。